今回は老齢年金について取り上げます。先ず、老齢年金はいくらになるのでしょうか。厚生労働省発表の『令和3年度の年金額改定について』からは、国民年金満額で月に一人当たり65,075円です。厚生年金では夫婦2人当たり220,496円になります。では老後に夫婦2人で生活するにはいくらになるのでしょうか。最低で22万1千円。ゆとりある老後生活のためには更に14万円が必要との調査報告があります。何れにしましても老後の生活保障の根幹が老齢年金であるといえます。
ではいつから老齢年金はもらえるのでしょうか。厚生年金については、かなり前ですが60歳からもらえたものが定額部分といわれる国民年金と近い額のものが段階的になくなっていきました。さらに報酬比例分の年金も男性では昭和36年4月2日以降生まれの方は65歳からの支給になります。このことから60歳の定年が60歳以降も再雇用などが多いものの65歳まで働けるようになっています。
では何年保険料を払えば老齢年金をもらうことが出来るのでしょうか。以前は25年間、年金に加入して保険料を払う必要がありましたが(保険料免除などの期間含む)平成29年8月からは10年で年金に結び付くようになっています。ただし、保険料を払った期間が短ければ年金額は加入期間、標準報酬(賃金やボーナス)に応じたものになります。
老齢年金の全体像は以上のようになります。いかがでしたでしょうか。次回からはもう少し老齢年金に関してのご説明を続けていきます。第3回目は老齢年金の金額についての内容に関して予定しています。もしよろしければまた、ご覧いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
( 2021年6月10日 )
特定社会保険労務士 大橋 明